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39万4千戸は、すべて同じ状態の空き家ではない
千葉県が2025年7月25日に更新した空き家対策ページには、2023年住宅・土地統計調査に基づく県内の空き家数が約39万4千戸、住宅総数に占める割合が12.3%と示されています。調査の基準日は2023年10月1日です。数字は県全体の調査時点を表し、2026年の現在の戸数や、特定の家の利用状況を表すものではありません。
県の説明で、別荘などの二次的住宅と、賃貸用・売却用の住宅を除いた「その他の住宅」の空き家は約15万9千戸、住宅総数の5.0%です。39万4千戸には市場に出ている住宅なども含まれるため、すべてを管理されず放置された家と読むことはできません。反対に「その他」に含まれない家なら確認が不要とも言えません。個々の住宅の管理や傷みは、この統計だけでは分からないからです。
「12.3%」と「5.0%」の分母はどちらも県内の住宅総数です。5.0%を39万4千戸のうちの割合として比べると意味を取り違えます。家族で数字を共有するときは「千葉県全体・2023年10月1日の調査」「すべての空き家か、その他の空き家か」を一緒に書き添えてください。
県の傾向と、所在地の事情を分けて調べる
千葉県は、全国と同様に県内の空き家数が増加傾向にあると説明しています。ただし、県全体の割合を特定の市町村や町内会にそのまま当てはめることはできません。住宅の種類、交通、使い手の有無、自治体の相談制度は地域によって異なります。
次に見る場所は、家がある市町村の公式案内です。県のページには市町村ごとの相談窓口と対応内容が掲載されています。「空き家全般」「空き家バンク」「草木の管理」など、同じ自治体でも相談先が分かれる場合があります。掲載された電話番号や担当課は変わり得るため、連絡前に所在地の自治体の最新ページでも確認します。
手元に地域別の統計表があっても、調査年と「空き家」の区分を先に合わせます。違う年や異なる区分の割合だけを並べて、近所が急に悪化したと結論づけないでください。相談したい家の状態は、平均値ではなく現地で確かめる必要があります。
現地では、家の状態を数字と分けて記録する

所有する家の相談なら、まず建物の外から見える範囲を確認します。屋根や外壁の傷み、門扉、庭木、周囲の通行に影響しそうな箇所を、撮影日と場所を添えて記録します。屋内に安全に入れる場合は、入口から部屋全体を撮り、家財が残る場所、床や天井が見えない場所を分けます。危険を感じる箇所には無理に立ち入らず、未確認として伝えます。
写真の横に「自分で見た状態」「家族から聞いたこと」「まだ確認できないこと」を分けて書きます。たとえば雨染みを見ても、写真だけで原因や修繕方法を決めず、見えた場所と広がりを記録します。調査上の「その他の空き家」に当たるかどうかを、この一枚の写真で判定することもしません。
家財が残る部屋の写真は、相談先に見せる範囲を選びます。宛名のある封筒、人物、近隣の表札などが写っていないか確かめ、必要な範囲だけ共有してください。これは資料整理の提案で、千葉県が定める必須の申請書類や実際の相談記録ではありません。
県の統計と一軒の写真は、別の欄に置く

相談メモを「県の数字」「市町村の案内」「家の現況」の三欄に分けます。県の数字には調査年と空き家の区分、市町村の案内には確認したページと日付、家の現況には写真の撮影日・立ち位置・見えなかった箇所を書きます。同じ紙に置いても、数字と写真を同じ調査結果として扱わないための整理です。これは編集部の提案で、県の指定様式ではありません。
道路側から見た写真だけなら、門や外壁など実際に見えた範囲を記録します。写真に写らない室内や設備は未確認のまま残し、市町村へ「管理の相談先はどこか」「安全に確かめるには何が必要か」を尋ねます。掲載写真は説明用の生成画像で、2023年調査の対象住宅や実際の現地確認写真ではありません。
市町村の数字と相談先を確認する
市町村へ連絡するときは、所在地、所有または管理に関わる人、最後の訪問日、いま困っていることを先に伝えます。相談内容を「倒れそうな塀が気になる」「管理を続ける人が決まっていない」「売却や空き家バンクを検討したい」のように一つずつ分けると、案内される担当を確認しやすくなります。
相談先には、地域の空き家対策計画や空き家バンクの案内があるか、現地の管理の相談を受けられるかを聞きます。統計の数字から、その家が制度の対象になる、売れる、補助を受けられるとは判断しません。利用条件や受付状況は、所在地の自治体の最新案内と個別の状態を照合します。
県の一覧と市町村のページで担当が異なるときは、どの窓口で何を扱うかを確認してから資料を送ります。県全体の数字を相談の入口に使い、手続きや次の確認事項は現地の情報に戻して決める順番です。
次に確認する人と日を決める
相談後には、確認できた事実、未確認の箇所、次に連絡する窓口を書き分けます。家族で管理するなら、現地写真を確認する人、自治体の案内を読む人、連絡結果を受け取る人を決め、共有する日を残します。方針をまだ決められない場合も、「次に何が分かれば比べられるか」を一つ書いておくと、同じ話を繰り返さずに済みます。
調査の数字が大きくても、目の前の家の結論を急がせる根拠にはなりません。県の区分を正しく読み、所在地の窓口と家の状態を確かめ、家族や管理の担当と次の一歩を決めてください。
次に確認する:現地確認の準備/管理の担当と訪問記録。県内の市町村窓口一覧と統計の区分は、下の千葉県公式情報で確認できます。
