2026年千葉県地価調査、住宅地3.4%・商業地5.1%上昇
元発表から確認できた事実と、空き家を考えるうえでのポイントをまとめました。本文・写真は転載せず、出典を明示して元記事へ案内します。
AKIYA VIEWPOINT
まず、今回の要点。
千葉県が2026年の地価調査を公表しました。県全体の対前年平均変動率は住宅地3.4%、商業地5.1%、工業地8.0%、全用途平均3.8%の上昇でした。一方、継続調査地点には下落地点もあり、地域差が続いています。
確認できた3つの事実
- 県全域の継続調査地点870地点(林地を除く)のうち、616地点が上昇、111地点が横ばい、143地点が下落しました。
- 用途別の対前年平均変動率は、住宅地3.4%、商業地5.1%、工業地8.0%、全用途平均3.8%です。
- 地価調査価格は基準地の土地のみの標準価格で、個別の中古住宅や空き家の売買価格そのものを示すものではありません。
県平均から、近くの基準地へ
所在地と用途を絞り、空き家の売却価格とは分けて読む
2026年の千葉県地価調査は7月1日時点の基準地の土地1平方メートル当たりの標準価格です。報道発表は9月15日、詳細資料の公開は9月16日。住宅地の対前年平均変動率は県全体でプラス3.4%ですが、継続調査した地点の変動率の平均であり、自分の空き家の値上がり率ではありません。林地を除く継続調査870地点でも、上昇616、横ばい111、下落143地点と動きは分かれました。県平均から自分の土地へ、次の順に条件を絞ります。

四つの「価格」は、決まる場面が違う
公表地価は県が特定の基準地について調べた、更地としての標準価格です。査定額は不動産会社が物件の状態や周辺の取引などを踏まえて示す売却見込みで、成約の約束ではありません。売出価格は売主が募集時に設定する希望価格、成約価格は買主と合意して実際の取引で決まった価格です。同じ物件でも四つを等号で結べません。
この違いを知っておくと、県の数字を見てすぐ売出価格を決めたり、高い査定額だけを選んだりせずに済みます。地価調査は土地を比べる入口です。売却を考える段階では、実際に何が売買されたか、建物を使えるか、売主がどんな条件で引き渡すかまで確認する必要があります。
- 1 対象の市区町村を記録物件の所在地を市町村まで、千葉市なら区まで控えます。県平均は入口にとどめ、県の詳細資料でその市区町村の住宅地の傾向を探します。県全体で上昇していても、地域ごとの動きは同じではありません。
- 2 住宅地の表を選ぶ比較するのは同じ用途の地点です。住宅の敷地なら住宅地を先に見て、商業地・工業地を混ぜません。変動率と1平方メートル当たりの価格は別の数字なので、列の見出しと単位を確かめます。
- 3 近い地点の違いを見る県の「県全地点基準地一覧」で複数の地点を探し、用途、面積、駅からの距離、道路の幅、土地の形、周辺環境を並べます。隣に近い地点でも、狭い道路にしか接していない土地と広い道路に面する土地は同じ条件ではありません。用途地域や建築上の制約も確認します。前年との比較は、同じ地点の継続調査かを確かめてください。
- 4 土地と建物を別々に記録地価調査に建物や家財の価格は含まれません。手元の土地は面積、形、道路との接し方、境界や利用上の制約を、建物は築年、雨漏り・設備の傷み、修繕や片づけが必要な箇所を控えます。資料で分からない接道や建築の可否は推測せず、専門家や自治体への確認事項にします。
- 5 査定の根拠を比べる基準地の単価に自分の面積を掛けても、査定額にはなりません。複数の不動産会社に同じ資料と希望条件を渡し、どの成約事例や物件条件を基に、建物、修繕、解体・片づけ費をどう扱ったかを比べます。調査時点と査定時点が違うことも伝えてください。
近くの数字が違ったら、平均せず違いを探す
例えば、説明のために仮に二つの基準地を比べるとします。どちらも同じ市の住宅地でも、一方が広い道路に面し、もう一方が狭い道路に面していれば、単価の差を距離だけで説明することはできません。
高いほうを自分の土地の価格とみなしたり、二つを平均したりする前に、道路、敷地の形、駅までの距離、周辺の使われ方を並べます。似た地点が見つからなければ「比較できる地点が未確認」と記録し、査定時に何を比較対象にしたか尋ねてください。
査定が分かれたら、金額より前提を照らす
二社の査定額が違う場合も、すぐに高いほうを採用しないでください。まず同じ土地面積、建物の状態、残置物の有無、引渡し時期を伝えたか確かめます。
そのうえで、参考にした取引の時期と場所、建物の評価、修繕や片づけの費用を会社ごとに並べると、差がどこから来たか質問できます。境界や接道などが未確認なら、査定に置いた仮定と、確認後に金額が変わる可能性を明示してもらいましょう。
査定相談へ持っていく一枚
所在地・地番・面積が分かる資料、建物の築年と修繕履歴、現況写真、売却希望時期をまとめます。調べた基準地は「地点名/用途/1平方メートル当たりの価格/調査日/自分の土地との違い」と記録。境界や接道が不明、登記と現況が違う場合は空欄を埋めず、次の質問に残します。
その場で聞く三つの質問
- 査定の比較対象は?どの地域の、いつの成約事例を使い、面積・道路・用途地域の違いをどう調整しましたか。
- 建物と費用の扱いは?建物の状態、修繕、解体、残置物の片づけは査定額にどう反映され、別途必要な費用は何ですか。
- 売出価格と見込みの差は?提案する売出価格の根拠、想定する売却期間、価格を見直す条件は何ですか。査定額との差も説明できますか。
akiya.net編集部のまとめ
県平均は地域の動きを知る入口、基準地価格は土地の条件を比べる手がかりです。売却の判断は、似た地点でも異なる道路・形・建物の状態を確かめ、査定の根拠と売出条件を比べてから。上昇率だけで高く売れるとは決めず、分からない点を質問として持ち帰ってください。
この確認順はakiya.netの整理案です。調査の対象・変動率・土地のみの価格という定義は千葉県の報道発表で、地点別の資料は令和8年地価調査の詳細ページで確認できます。2026年10月14日確認。基準地の価格は個別物件の売却価格を保証するものではありません。

BEFORE YOU READ
元記事で確認したいこと
県平均だけで判断せず、市区町村別・用途別の変動率と個別地点の価格を確認し、実際の取引事例と分けて見てください。制度の対象、期限、例外、現在の受付状況は、発信した行政・公的機関の最新ページで確認してください。
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