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匝瑳市全域ではなく、旧野栄町区域が対象
この制度で最初に確認するのは金額ではなく所在地です。対象は、旧野栄町区域にある匝瑳市空き家バンク登録物件です。さらに、市の空き家バンクによるマッチングで購入または賃借した物件であることが前提です。
一般の不動産取引で取得した空き家や、旧八日市場市区域の物件を、同じ制度の対象と考えることはできません。物件所在地、空き家バンク登録番号、マッチングの経緯を最初に確認します。
移住・定住して自分が住むための改修
対象者は、定住を目的に対象空き家へ転入し、その空き家の所有者または居住利用者になる人です。購入だけでなく賃借も含まれますが、賃借して改修する場合は所有者との工事範囲や費用負担を明確にしておく必要があります。
要綱の「転入」は、それまで過去3年以上市外に住所があった人の転入、「定住」は5年以上市内に居住する意思があり、生活基盤が市内にあることを指します。転入は実績報告の日までに行う条件です。
申請者と世帯全員について、市税と国民健康保険税の滞納がないこと、過去にこの補助を受けていないことなども条件です。投資用賃貸や事業用施設の改修ではなく、対象者自身の居住が制度の中心です。
補助率は3分の2、上限100万円
補助対象経費の3分の2、上限100万円で、千円未満は切り捨てられます。上限100万円を受けるには、対象と認められる工事費が少なくとも150万円必要になる計算ですが、実際の交付額は見積りの全項目が対象になるかを市が確認して決まります。
契約から2年以内に、施工業者が工事を完了する
対象工事は、売買契約または賃貸借契約の日から2年以内に完了し、工事請負契約に基づいて施工業者が行うものです。DIYの材料費だけで申請する制度としては案内されていません。
要綱は「着手」を改修工事の契約締結と定義し、その前に交付申請するよう定めています。現場で工事を始める日だけでなく、施工契約を結ぶ日より前に申請する必要があります。物件の売買・賃貸借契約日、申請予定日、施工契約日、施工期間を別々に並べ、交付決定通知を待つ時期も企画課へ確認します。補助は予算の範囲内で実施されるため、契約から2年以内であっても、その年度に受けられるとは限りません。
対象工事と他制度の重複

台所、浴室、洗面所、便所、給排水、電気、ガス設備、屋根・外壁、壁紙などの内外装が対象例です。要綱の改修工事の定義では、耐震改修など建物の躯体を補強する工事は除かれています。店舗等との併用住宅では個人居住部分だけが対象となり、国・県・市の別制度で補助を受けた工事は対象外です。
同じ建物で耐震、浄化槽、省エネ等の別制度を検討する場合は、工事箇所と経費を分け、重複しない組合せが可能か各窓口へ確認します。
相談前には、見積書の行番号、図面上の部屋と位置、工事前写真の番号、別制度への申請予定・申請済み・利用なしを一行ずつ対応させます。たとえば浴室なら、浴槽の交換、壁・床、給排水などを見積り上でどこまで分けられるか施工業者に聞き、写真は入口からの全景と対象箇所を分けて撮ります。「浴室工事一式」だけで範囲が読めない場合は、施工契約前に内訳を確認します。
この対応表は編集部の整理例で、市の指定様式ではありません。写真に写る設備がすべて補助対象になるとは限らず、他制度と重ならないかも含めて申請前に匝瑳市企画課へ確認してください。
共有名義や賃借では、権利関係の書類も必要
申請時には、申請者の戸籍の附票、位置図、物件の登記事項証明書(全部事項)、売買・賃貸借契約書等の写し、工事見積書の写し、工事前写真、工事内容が分かる図面等、改修工事に係る確認済証の写しを準備します。
申請者と所有者が異なる場合は所有者の承諾書、空き家が共有名義の場合は、承諾書別紙で承諾した人を除く全共有者の委任状も必要です。
共有者への確認や承諾取得には時間がかかります。物件所在地、名義、契約日、入居予定者、工事内容、他補助の利用予定を整理し、匝瑳市企画課まちづくり戦略室へ事前相談します。電話番号は0479-73-0081です。
申請用の資料は、住所履歴と建物・工事の証拠を分ける
戸籍の附票は、過去3年以上市外に住所があったことを確認できるものを用意します。すでに転入している場合は匝瑳市の住民基本台帳に記録された日、申請時にまだ転入していない場合は申請書の提出日が確認の基準です。住所変更や転籍がある場合は、必要な期間が資料でつながるか、取得前に企画課へ相談しましょう。
登記事項証明書は対象物件の全部事項証明書です。建物所在地、所有者、共有の有無を確認し、売買・賃貸借契約と承諾書の内容を照合します。確認済証は今回の改修工事に係る書類で、築年数を示す耐震関係書類とは区別します。建築確認が必要な工事か、不要な場合の提出扱いは、施工業者と企画課に確認してください。
住所履歴の確認メモでは、資料に載る最初と最後の住所・その日付、途中で空白になる期間を分けて書きます。空白があれば推測で補わず、どの資料でつながるかを企画課に聞きます。これは編集部の整理例で、市の指定様式ではありません。
工事前後の写真は、見積りの項目と対応させる

工事前写真は、設備を撤去したり壁をはがしたりする前に撮ります。例えば台所を改修するなら、部屋全体、流し台、壁や床の改修予定箇所を分けて記録し、撮影日と場所を残します。図面と見積りの項目に対応する写真を選ぶと、申請する範囲を説明しやすくなります。これは準備の工夫で、市が指定した撮影方法ではありません。
工事後は同じ位置・方向から記録し、見積りと施工契約、領収書、前後写真を照合できるよう保管します。途中で改修範囲や費用が変わる場合は、変更後の工事を進める前に第3号様式による変更手続を確認します。要綱では交付決定時の補助額を増額できないため、追加工事がそのまま補助増額になると考えずに相談しましょう。
実績報告は、工事完了から30日と年度末の早い日まで
第5号様式の実績報告は、工事完了から30日を経過する日、または交付決定年度の3月末日のいずれか早い日までです。支払日ではなく工事完了日から数えます。2026年度の交付決定なら年度末は2027年3月31日。年度末に近い工事では、完了後に30日間あるとは考えず、証明書と支払い資料をそろえる日程も相談してください。
施工契約書または請書の写し、領収書の写し、工事後の住宅の写真、改修工事に係る検査済証の写しなどを添付します。検査が不要な工事の書類の扱いは、市へ確認します。申請書を提出した日以後に転入した場合は申請者の住民票の写しも必要です。工事完了日、転入予定日、報告期限を一枚の予定表に並べ、転入が実績報告までに済むか確認しましょう。
報告後は補助額の確定通知を受け、第7号様式で交付請求を行います。補助を受けた後も5年以上居住に使うこと、特段の事情がない限り10年間は除却や改修箇所の増改築をしないことが条件です。改修費だけでなく、その後の住まい方も含めて判断します。